ふくろう

夜が来て目が覚める
まるでおれは ふくろうさ
おまえの眠る窓辺に行って
ホーホーと鳴いてやろ

夜のしじまに鳴り響く
ちょっと不気味なベルの音
浮気なおまえ出てごらん
おまえが捨てた男かも

夜が好きなおまえたち
踊り疲れたそのあとで
虚ろな目をして遠くを見てる
夜はまだまだ長いのに
夜はまだまだ長いのに
 

真理

真理ってのは、さりげなく置かれてる
朝陽の差し込む出窓の隅だったり
見上げた月の右上だったり

真理ってのは、さりげなく語られる
雑踏のノイズの隙間から
カフェでお茶するレディの口から

真理ってのは、さりげなく流れ去る
いつもそれに気づかないまに
遥かの向こうに消えていく

おまえは真理を知りたいか?
この世の秘密を知りたいか?
だぶん真理は善悪の地平に無い

真理ってのは、さりげなく歌われる
収穫の手を止めないままで
焚火を囲む労働の宵に

真理ってのは、さりげなく忘られる
古の聖者が悟っても
その輝きを目にせぬうちに

真理ってのは、さりげなく息をする
それ自体が生き物のように
そうしてゆっくり立ち上がる

おまえは真理を知りたいか?
この世の秘密を知りたいか?
だぶん真理は善悪の地平に無い
 

水のように

水は世界を浮かべている
変幻自在な水
水のように生きれたら きっと楽しいだろう

山が川に迫る土地を捨てて 都会にやってきた
交差点には人の流れ 静寂が存在しない
売るものが無いので 唯一の持ち物を売った
減るもんじゃないと思ったら そうじゃなかった

何人かの部屋で暮らし やがて自室を借りた
環状道路沿いはいつも賑やか 耳栓を買った
人があふれてても 親しさには出会えない
雨の夜が待ち遠しい 涙がそこに紛れるから

水は世界を浮かべている
変幻自在な水
水のように生きれたら きっと楽しいだろう

手に入れたと思っても 満たされない
月は太陽によって ゆっくりと満ちていく
わたしだって 光をくれるものが欲しい
昼の光はビルで遮られ 夜の街には欲望のまたたき

ある朝 高く飛ぶ鳥を見かけた
ゴミ袋を手にしたまま しばらく行方を追った
引き返すんじゃない 一回りしただけなんだ
バスを降りると 懐かしい風のにおいがした

水は世界を浮かべている
変幻自在な水
水のように生きれたら きっと楽しいだろう
 

理想

Baby 寂しがってるね
Maybe 考えすぎさ
Ideal 持つのはいいけど
Reality それも大切

思い込みは捨てて
空から見下ろそうぜ
理想は時として
諸刃の剣になる 

Baby やっと笑ったね
Maybe もう平気さ
Ideal 追うのはいいけど
Reality ちゃんと受け止めよう

思い込みは捨てて
空から見下ろそうぜ
理想は時として
諸刃の剣になる 

思い込みは捨てて
空から見下ろそうぜ
理想は時として
諸刃の剣になる 
 

RED

緑の中にある赤は目立つ
目立つのは嫌なんだろ?
だけど、おまえは生まれついての赤
羊の皮の下にあるセクシーなソフトマシーン
それがおまえさ

夜を歩けば月が付いてくる
この宇宙は自由自在
けれど、涙を見せないわけじゃない
涙のわけを聞かせてくれないか
おれでよければ

RED, RED
クリムゾンもテイラーも
その色に魅せられた
RED, RED
体内を巡りゆく
情熱の流れ

おまえの髪が赤でなくてもかまわない
夕陽が染めてくれるから
いいさ、切りたきゃボブでもショートでも
きれいな脚で大地に立つ姿
赤い女神さ
 

少女

少女だったことがある
知りたいことは山ほどあった
触れてほしいし触れたかった
皮膚の下にはモンスターがいた

やわらかな肌 胸のふくらみ
溶岩の流れ ノヴァの爆発

少女だったことがある
泣きたいことは海ほどあった
解ってほしいと願ったけど
何を解ってほしいかわからんかった

やわらかな肌 胸のふくらみ
溶岩の流れ ノヴァの爆発

少女だったことがある
死にたいことは時々あった
崖っぷちで呼び止めたのは
少し低めの彼の声だった

やわらかな肌 胸のふくらみ
溶岩の流れ ノヴァの爆発
 

アサシン

愛を持って殺すのって あり得ると思う?
石畳のオープンカフェに座り 指令を待つ
雨は上がり 風が出てきた
わたしの両手は血まみれで
銀行口座の桁は増えていく

特別な感情は無いにしても
深いところでは愛しているわ
この世に生まれた勇気にリスペクト
でも 燃え続ける炎は無いの
テーブルの上 通りがかりに置かれたメモ

女の武器というけれど 受け入れるのはわたしじゃない
鋭利な鋼鉄のファロス マッハで飛ぶ弾丸
パーティのざわめき からみ合う視線
別室に誘 (いざな) ったのは どちらだったか
横たわったからだ ゆっくりと冷えてゆく

いのちを奪うのが 神の仕業なら
わたしは きっと神の化身

ハイヒールが響く 真夜中の舗道
たった一度だけ 涙ぐんであげる
肉体のないあなたは 自由そのものね
報復や裁きを むしろ望んでいるの
誰かに止めてほしい 止まれない

いのちを奪うのが 神の仕業なら
わたしは きっと神の化身
 

ブラック・ジーンズ

履き始めたのには訳がある
首の後ろが匂う夕暮れに
もう若くはないと気づいたんだ
ヤングの象徴ジーンズが
そのとき脳裏に浮かんだのさ

それまでそれとは無縁だった
折り目のついたスラックスと
首元で光るネクタイが
いわば私の戦闘服
肩で風切る黄金の日々

ある年いきなり会社倒産
看板なくなりゃ唯の人
そんな川柳ほんとだった
酒場やカフェのカウンターで
気取ってみても虚しいだけ

なぜブラックなのかブルーじゃなくて
いきなり青は恥ずかしかった
黒なら地味だと思ったけど
お尻のラインが素敵な人が
着こなすのにはセンスと言った

だけど私は履きたかった
最初はたしかにダサかったけど
洗濯重ねて少しグレイになった頃
違う自分になれた気がしたんだ
ほんとにしたい事をするのがいい
 

みち

まっすぐな道はないのよ
そう見えても少しくねってる
人生の道も、そう
大きなカーブが何度も現れる
でもね、それがいいんだ
だって、いろんな景色が楽しめるから
そう決めて歩くと、この世界は豊穣だね

未知なものに魅せられる
知らないことってワクワクしない?
恋愛も、そう
知ってく過程が最も輝く
でもね、それでいいんだ
たとえ、その先に別れが待っていても
共にいれるとき、一つの宇宙が現れるの

満ちてくるものがある
こころの中に、からだの内に
魂へもきっと、そう
失うものも、もちろんあるわ
でもね、それもいいんだ
人は一生かけて円をつくり、そこに
満ちて煌めくのは、愛に決まってる

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