地球に限定すれば、水は地上や地下、そして大気中を長い時間をかけて循環しており、地下深くに浸透した水が「涵養」「流動」「流出」という過程を経てふたたび地上に出現する大きな循環系を構成している。
このような地球規模での大きなスケールの循環では、地表面や大気中の水の循環は「地表水循環系」と呼ばれ、地面より下の水の循環は「地下水循環系」と呼ばれる。

地中へ浸透した直後の地下水は、その場に完全に留まるようなことはほとんどなく、不飽和水であれば比較的早期に地上へ蒸発したり湧き出したりするが、さらに深く浸透して飽和水となれば土の粒子間をゆっくりと流れて土中を遠くまで移動してゆくことになる。
流量の多い地下水は「循環地下水」と呼ばれ、流量が少なく一箇所に滞留したままの地下水は「化石水」と呼ばれて区別されることがある。

有害物質を含む地下水が川や池等に流れこむと地下水に含まれていた有害物質は凝集沈殿し、水底に堆積する。底質に多くの有害物質が蓄積されると底質汚染が引き起こされる。
水底や底質に生きる動植物が体内で有害物質を濃縮蓄積し、食物連鎖を通してさらに高濃度の有害物質が動物の体内で形成さる。
これらを人が食することで、人への健康被害が懸念されている。

Groundwater

地下の構造(帯水層と難透水層)
1.帯水層 2.難透水層 3.不飽和帯 4.地下水面 5.被圧地下水 6.不圧地下水 7.深井戸 8.浅井戸 9.自噴井

さて、2013.9.11付けのロイターニュースによると、フクシマの地下水が大変なことになっている。

東京電力は11日、福島第1原発で汚染水漏れが起きたタンクの北側に掘った観測井戸から10日に採取した水を分析したところ、1リットル当たり6万4000ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。

8日には同4200ベクレルのトリチウムを検出しており、2日間で15倍に増えた。

東電は、同タンク南側に掘った井戸から4日に採取した水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が同650ベクレル検出されたと5日に発表。同社はこれについて、タンクから漏れた汚染水が土壌に浸透し、地下水に到達した可能性があると説明していた。

今回、別の井戸からトリチウムの検出量が急増していることについて、東電の広報担当者は、汚染水が地下水に到達した可能性が「より高まった」と話した。


海で世界がつながっているように、地下水で各地はつながっている。