汚染水も問題だが、使用済み核燃料棒保管プールの問題も厄介だね。
ふたたび大きな地震が来る可能性はある。
その地震に保管プールのある建物が持ちこたえられるかどうかで、今後の世界の様相は違ってくるだろう。
下載のロイターの記事などを読むと、それが決して大げさなことでないと解る。
日本以外の国にとって対岸の火事とならないならば、介入もあり得ると思う。
巻き添えになるのは、まっぴらごめんだろうから。
我々は集団無意識として、黒船を待っているのだろうか?
黒船によってしか、根本的変化を遂げられないのだろうか?

ロイターの記事
By Aaron Sheldrick and Antoni Slodkowski
TOKYO | 2013.8.14

日本の破損した福島原発の運営企業は、これほどの規模でこれまで試みられたことが無い危険な作業である400トンの極めて放射能の高い使用済み核燃料を、破損した原子炉建屋から取り出す準備をしている。

68年前の広島原子爆弾攻撃で放出されたものの14,000倍に等しい放射能を含む、ぎっしりと詰め込まれた、1,300本以上の使用済み核燃料棒アセンブリーを、万一次の大地震が地域を襲えば崩壊する可能性が高い建屋から取り出す必要がある。

東京電力は、原発施設の他の部位から溢れ出る放射能を含んだ水を食い止める戦いに既に負けつつあり、全てのアセンブリーの無事な取り出しをやりおおせるかどうか、専門家達は疑問に思っている。

「膨大な数の燃料棒を取り出すには困難があるでしょう」アメリカの、かつて核燃料アセンブリーを製造していた元原子力技術者で、フェアウインズ・エナジー・エジュケーションの技師長アーニー・ガンダーセンは、そう語っている。

今年11月に原発の第4号使用済み核燃料プールで始まる作業は、もし核燃料アセンブリーがぶつかったり、近傍の束に近づき過ぎたりして破損すれば、放射能の膨大な放出の可能性を含む危機をはらんでいると、ガンダーセンや他の原子力専門家は語っている。

1986年のチェルノブイリ以来の、世界で最も深刻な2011年3月の福島原発の核危機より酷い災害を引き起こす可能性がある。

それがどれ程酷いことになるか分かる人間は皆無だが、独立コンサルタントのマイクル・シュナイダーとアントニー・フロガットは、世界原子力産業現状報告2013の中で次のように書いている。「第4号使用済み核燃料プールから、封じ込めも制御も全く無しに全てが放出されれば、これまでで最も深刻な放射性物質関連災害を引き起こしかねない」

東電は作業が困難なことは認識しているが、安全に行えると考えていると述べている。

それでも、東京電力は信頼性の念を全く起こさせない。自然災害から福島原発を守り損ねたことを厳しく批判されたが、それ以来の危機の対処も酷評されている。

作業は11月に始まる予定で、アセンブリー取り出しに約一年かかると予想していると、東京電力広報担当の永井義一氏は、ロイターにe-mailで語った。

原発廃炉作業一件だけで約40年を要し、1兆1千億円の費用がかかると予想されている。

燃料棒アセンブリーは重さ約300キロで長さ4.5メートルだ。1,331本の使用済み核燃料アセンブリーと、更に202本の未使用アセンブリーがプールに保管されている、と永井氏は言う。

使用済み核燃料棒は、原子炉炉心での反応の最終段階に形成される宇宙で最も有毒な物質の一つ、プルトニウムも含んでいる。

「もし燃料棒の束が歪み、お互いに余り近づきすぎると、不慮の臨界が起きる危険があります」と、ガンダーセンは語っている。

抑制されないままの核分裂連鎖反応が、燃料プール冷却システムが吸収できないほどの膨大な量の放射能と熱を生じてしまう可能性を、彼は指摘している。

「燃料プール臨界の問題は、止めることができないことです。制御する為の制御棒はありません。使用済み核燃料プール冷却装置は、進行中の核反応による熱ではなく、崩壊熱のみを除去するように設計されているのです」と、ガンダーセン。

燃料棒は、空気に曝されれば燃えやすい。これまでも燃料が空気に曝されて、プールの水が沸騰したことがある。

燃料アセンブリーを保管されているラックからまず引き出し、それから重厚な鋼鉄容器中に挿入する。この操作は、燃料棒から放出される放射能を遮蔽する鋼鉄容器をプールから取り出して地上に降ろす前に、水の中で行われる。
それから、鋼鉄容器は、無傷の建屋の中にある、原発の共用貯蔵プールに移送され、そこでアセンブリーは保管されることになる。

東京電力は今月早々に中を調査した際、第4号炉燃料プールに瓦礫があるのを確認した。

福島第一で11年間働いていた元東京電力の技術者木村俊雄氏によれば、プールから燃料棒を取り出すのは、通常コンピューターの支援を得る細心の注意を要する任務だ。
「かつて、それは一ミリまでの精度で、燃料棒の正確な位置を記憶したコンピューター制御作業でしたが、もはやそれはありません。手動で行わねばならず、燃料棒を落として、破壊する危険性は高いのです。塩水による腐食も建屋や機器を脆くしているでしょう」と、木村氏。

また、燃料が完全に取り出される前に、もし次の大地震が襲い、建屋を倒壊させたり、プールを破壊して水漏れさせたりすれば、使用済み核燃料の火事は、最初の事故の間より大量の放射能を放出する可能性があり、約200キロしか離れていない東京を脅かす。

結論は何だろう?

アメリカの最高位の科学者達や政府幹部は、東京電力を福島を安定化させる全ての取り組みから排除すべきだと語っている。そして、最も優秀な科学者の国際チームがこの困難な手術を行うべきだと。

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