(1)原発は再稼働すべきですか。するとしたら、どんな条件が必要ですか?
(2)TPPの是非については、どう考えますか?
(3)消費税増税について賛否は?
(4)過疎、少子高齢化、経済振興対策は?

島根県第2区
浜田市・出雲市(旧平田市域を除く)・雲南市(旧飯石郡域)・益田市・大田市・江津市 ・飯石郡・邑智郡・鹿足郡

□石田祥吾氏(32)=民新
(1)原発に依存しない社会を作るため政府の定めた3原則〔1〕40年運転制限を厳格に適用〔2〕原子力規制委の安全確認を得たもののみ再稼働〔3〕新設・増設は行わないを厳守し2030年代の原発ゼロ実現に向け政策資源を投入。1号機は40年を迎えるため稼働は慎重であるべき。2、3号機は原子力規制委の新基準を踏まえ安全確保後、安定供給確保、電気料金引き下げの経済への影響を加味し再稼働を検討する。
(2)日本は貿易立国であり経済連携の推進は必要。今後、FTAAPやRCEPにつながると思われるためルール作りに関与すべき。ただし、農業や保険など守るべきものをしっかりと守り、交渉を通じて参加は是々非々で判断する。農業に関しては、現行の戸別所得補償制度は県内でも2万5千件の申請があり、農業者に得益していると考える。6次産業化を進める施策を講じ農業を活性化させる。
(3)国と地方の借金は1千兆円に達し将来世代へこれ以上負担を先送りできない。消費税の引き上げ時期は予定通り2014年に8%、15年に10%とする。低所得者対策は基準設定の難しい軽減税率導入はせず、消費税増税分に充当する現金給付とする。少子高齢化が進む中で現役世代の負担は拡大傾向にある。これを賄うため消費税の更なる増税の検討と、所得税や相続税などを見直す検討が必要。
(4)観光資源を最大限活用するため、基盤整備を進め、山陰道、浜田港を重点的に進める。加えて、LCCを飛ばし、首都圏と島根をつなぎ、増加しつつある若年層の“えんむすび客”の増加を促す。同時に、豊富な森林資源を活かしたバイオマス発電事業など成長分野での雇用を増やす後押しを進める。
■米留学で政治家志望
 今回出馬した山陰の候補で最年少。「若い私が戦いに挑む姿をすべての若者に見てほしい」と出馬の決意を語る。
 サッカーに打ち込んだ県立大社高校の体育学科を卒業後、米国の大学に留学。渡米から4カ月後に見た大統領選のテレビ討論会に心を打たれたという。「本来の政治のあるべき姿は夢や希望を示すこと。私が先頭に立って日本の政治を良くしようと胸に秘めた」。
 大学卒業後に中東の在ドバイ日本国総領事館に勤務。帰国後は民主党の岡田克也氏の秘書を務めた。政権交代直前の党代表選に挑む岡田氏の姿を見て「これが戦う政治家の姿」と思ったという。
 「誰とでも仲良くなれるのは、サッカーで培ってきた財産」。7月に結婚したばかりの妻と出雲市在住。「彼女の笑顔を見るため生きている」と何事にも熱い。

□竹下亘氏(66)=自前
(1)現段階では、原発促進・脱原発といった結論を軽々に出すべきではない。3年以内に再生エネルギーや省エネ・節電の可能性を詳細に分析し、10年以内に原発政策のあり方及び、エネルギーのベストミックスを決定します。
(2)民主党の進めるTPPは、わが国の農業と農村を崩壊させます。「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加には反対です。
(3)国民生活の安定のため、持続可能な社会保障制度を構築する必要があります。そのための財源確保が必要不可欠であり、消費税増税法案を成立させて頂きました。消費税については、社会保障に充てることを法律に明記しております。一方、財政健全化を進めるためにも消費税が必要であると考えています。当然、低所得者対策や成長戦略の実施による経済への影響回避に向けた対応は行います。
(4)政権奪還後、直ちに緊急経済対策に取り組み、本年度補正予算と来年度予算を組み合わせて、切れ目のない施策を行う。デフレ、円高からの脱却を最優先に金融緩和などで名目3%以上の経済成長を達成する。中小企業金融円滑化法の期限切れ後も支援を続け、地方の産業活性化で若者雇用を創出する。
■故郷再生の思い強く
 「(地域住民と)本音の接触を図ってきた」。この約3年間、週末ごとにミニ集会を重ねてきた。
 生まれ育った島根県の中山間地の苦しみを肌で感じ、「そこに住む人に故郷を守りぬく気持ちを持ってもらうことが重要」と故郷再生への思いを強くする。
 NHK記者歴16年。世界を飛び回り、経済解説もこなした。母親の「(竹下)登兄さんが総理大臣になるかもしれん。辞めて踏み台になれ」の言葉を受け、兄の秘書を15年間務めた。
 「半分、父親みたいな存在だった」という兄の死から13回忌を過ぎた今でも「お世話になった」と住民から言われることも多い。「あんなに我慢強い人はいない。ますますすごい人だと感じる」。兄の政治手腕に近づくことが目標だ。
 多忙で休日と呼べる日は年に3日ほど。「ひたすらゴロゴロして過ごします」と笑った。

□向瀬慎一氏(41)=共新
(1)島根原発1、2号機は再稼働すべきでなく、3号機についても稼働すべきでない。即時、原発ゼロを目指すべき。原発の安全性は未確立であり、ひとたび放射性物質が大量に放出されると、人類はその被害を防止する手段を持ち得ていない。また、使用済み核燃料を安全に処理する技術もなく、ウラン鉱石のレベルに放射能が下がるまでに数万年、無害になるまでは、さらに膨大な時間がかかる。
(2)TPPは関税を原則撤廃し、農産物の輸入を完全に自由化するもので、農林漁業と国民の食料に大打撃となる。さらに「非関税障壁」撤廃の名の下に食の安全、医療、金融、保険、官公需、公共事業の発注、労働等、国民生活のあらゆる分野で規制緩和を狙うものである。TPPに参加すべきではない。自国の食料のあり方はその国で決めるという食料主権を尊重した貿易ルールの確立こそ必要。
(3)消費税増税は中止すべき。ただでさえ国民の所得も消費も落ち込んでいる時に13・5兆円もの大増税を被せたら、日本経済の6割を占める個人消費、日本の雇用の7割を支える中小企業に大打撃を与える。日本共産党は〔1〕応能負担の原則に立った税・財政改革〔2〕国民の所得を増やす経済の民主的改革の2改革を同時並行し、消費税に頼らず、社会保障の充実と、財政危機打開の道を提言している。
(4)少子化対策としては、働きながら子どもを産み育てられることができるよう労働条件改善の法整備・支援、延長保育支援、保育・教育費の保護者負担軽減など総合的な支援策をすすめる。経済振興策としては、公共事業を地域密着・くらし福祉充実型に転換するとともに、県内地場産業の支援、地元中小企業の育成で振興をはかり、地域の仕事と雇用の拡大を進めていく。
■地域の苦しみを実感
 衆院選は平成15、17年に続いて3度目の挑戦。「今の日本は大企業や財界の利益優先、米国のいいなりになっている」と憤る。
 石川県出身。山形大大学院では、太陽光パネルを備えた屋根の雪処理システムを研究した。島根は縁もゆかりもなかったが、研究の縁で、江津市の事業所に電気主任技術者として勤めた。
 高校3年の時、テレビの国会中継を見ながら、「国民の大多数が反対する消費税がなぜ押し切られるのか」と思ったのが、政治に目覚めたきっかけだった。平成5年に入党し、地域の苦しみを肌で実感した。
 趣味はバイク。大型自動二輪免許を所持し、250ccのバイクで通勤する。「仕事で行く津和野、出雲などはツーリング気分です」。
 座右の銘は「雨垂れ石を穿(うが)つ」。好みの女性は「人の痛みが分かる人」と人懐こい笑顔をみせた。


島根県第1区
松江市・安来市・雲南市(旧大原郡域)・出雲市(旧平田市域)・仁多郡・隠岐郡

□小室寿明氏(52)=民前
(1)既存の原発は40年で廃止。再稼働に関しては原子力規制委員会の厳格な審査を経て、周辺自治体の了承が前提となる。「2030年代の原発ゼロ」を可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する。原発立地地域の経済・雇用の安定を図るべく、太陽光・風力・バイオマス(木質燃料)・小水力などの再生可能なグリーンエネルギーの導入支援を含めた各種施策を優先的・重点的に行う。
(2)日中韓・RCEP(東アジア広域連携)など、日本にとって各種経済連携は必要。TPPの例外なき関税撤廃には慎重な対応が必要であり、農業・医療など国益を損なう恐れがある場合は交渉撤退も必要。一方、日本の農業は世界5位の生産額を誇り、安全・高品質でおいしい農産物を供給している。その利点を生かし、積極的に海外に輸出できる仕組みを整える。
(3)次の世代と現役世代の未来に責任を持つため、社会保障・税の一体改革の実現を図る。消費税引き上げ分は、すべて社会保障にまわし、公共事業バラマキには使わない。
(4)少子化問題は焦眉の課題。引き続き、子ども・子育てを最優先課題として取り組む。成長を遂げている東アジア地域を見据えた経済交流の促進が不可欠。境港・浜田港を拠点に貿易拡大を強力に進める。効率化・重点化を図り、必要な事業実施を図る。「日本再生戦略」で掲げたグリーン・ライフ・農林漁業・中小企業振興は、島根での雇用・経済に大きなメリットをもたらす。
■愚直に汗をかいた自負
 選挙キャッチフレーズは「愚直に汗をかく」。民主党の県出身国会議員として、汗を流してきたという自負がある。
 県職員から県議へと20年以上県政にかかわり、「県内にある古い権力構造を壊したいと思った」と政治改革を訴え続ける。
 この3年3カ月、週末には東京から帰郷する生活で、その数は約150往復。約170団体と意見交換し、「すべての県民の声に耳を傾ける姿勢で臨んだ」と胸を張る。政権交代後から続けるメールマガジンは、960号を超えた。昼食で食べたメニューや子供のサッカー大会の様子などを細かくつづった。
 趣味のサッカーでは、地域の小学生チームを17年間指導。「一人ではできないのは政治もサッカーも同じ。積極的に仕掛けて得点を挙げたい」。自他共に認める「まじめな性格」。家族は妻と子供3人。

□吉儀敬子氏(61)=共新
(1)島根原発1、2号機は再稼働すべきでない。3号機についても稼働すべきではない。ただちに原発ゼロを目指すべき。原発の安全性は確立されておらず、ひとたび放射性物質が大量に放出されると、人類はその被害を防止する手段を持ち得ていない。また、使用済み核燃料を安全に処理する技術もなく、ウラン鉱石のレベルに放射能が下がるまでの数万年、無害になるまで膨大な時間がかかる。 
(2)TPPには参加すべきでない。例外なしの関税撤廃になると農業だけでなく山陰の地域社会は壊滅的打撃を受ける。県の試算でも、県内の農産物の生産額は米など主要6品目だけでも現在の算出額424億円から109億円にまで落ち込むとみられている。いま必要なことは食料自給率の向上を国政の柱にすえ、欧州のように自国の食料は自国で生産するという「食料主権」を確立することである。
(3)消費税増税は中止すべきである。庶民増税には国民の多くが反対しており、暮らしも国の財政もいっそう悪くするだけである。日本共産党は(1)「能力に応じた負担の原則」に立って税・財政を改革する(2)国民のふところをあたためて経済を立て直す-という2つの柱の改革を同時にすすめ、消費税に頼らなくても、社会保障を充実し、財政危機打開の道を開くことを提言している。
(4)少子化対策としては、働きながら子どもを産み育てられる総合的な支援策、労働条件改善の法整備と支援、延長保育支援、教育費の保護者負担軽減などをすすめる。経済振興策としては、県内地場産業の支援と振興をはかり、若者の流出をくい止める。公共事業を地域密着・くらし福祉充実型に転換し、仕事と雇用を広げ、地域特産物支援、多様な営農集落を守ることも高齢化対策として重要。
■「平和のバトンつなぐ」
 好きな言葉は、「花には太陽を子供らには平和を」。「平和のバトンを未来につなぎたい。国防軍、憲法改正を絶対に許してはならない」と語気を強める。
 松江市の保育所に15年間、保育士として勤務。いい保育をするためには、子供を取り巻く世の中を変えたいと、共産党に入党した。
 7期25年間務めた旧東出雲町議時代のモットーは「住民こそ主人公」。図書館への司書配置や子供の医療費無料化などに取り組み、「もっと国がしっかりしないといけない」と国政への思いを強くした。
 茶道と書道が趣味。「お茶は日本の四季の移ろいを感じさせてくれる」と柔和な表情を見せる。尊敬する人物は茶人の千利休。
 家族は夫、義母、義妹、長女夫妻、三女。「経験ある人と暮らすことで自分が知らないことを身につけられる」と語る。

□細田博之氏(68)=自前
(1)原発の安全性は、想定される最大の震度に原子炉が工学的に耐えられるか、最大の津波にも非常電源が失われずに冷却停止できるかにかかっています。1~3号機とも、この安全性の検証こそが重要で、新しいから、古いからという仕分けは無意味です。安全性が確認されれば、すべて稼働させてよいのです。一日も早い規制庁の専門家の検査と、判断を求めるべきです。
(2)参加国間の関税や関税障壁撤廃を目標とするTPPは一般論でいえば望ましいことにみえます。しかし、国際競争力に大きな差がある農業については悲惨な結果になる恐れが大きい。すでに材木、小麦、とうもろこし、大豆などは大半は輸入です。21世紀の食糧不足は目に見えています。「後悔先に立たず」です。
(3)日本の社会保障制度、すなわち医療の国民皆保険制度、充実した年金制度、介護保険、子育て支援制度は世界の最高水準です。しかし、同水準以上の欧州諸国の消費税率は20%(平均)であり、5%の日本が大赤字になるのは当然です。今後できる限りの成長政策により景気回復するとともに、社会保障に充てるための消費税の増税はやむを得ません。ご理解をお願いします。
(4)昨年は過疎法、本年は離島振興法を私達の努力で拡充延長しました。過疎高齢化に悩む地域に対して、他の地域にない優遇措置を講じております。しかし、実際はどのように地域の発展に結びつけるかは地域に委ねられる部分も大きい。地域が結束して一つの会社のように、一次産業、その他の産業、医療福祉事業を、リーダーや若者を活用して実施することが最善だと思います。
■ニックネーム「クリオネ」
政権を失った前回選挙は党幹事長、今年9月に親子2代の党総務会長に就き、「大きな責任を感じている。政権奪還に向けてリーダーシップを発揮したい」と意気込む。
 平成2年に父親・故吉蔵氏のあとを継ぎ、通産省(当時)の官僚から代議士に転身。背筋を伸ばし、演説などのよどみない語り口は深い知性と強い意志を感じさせる。言動から見かけによらない一面を持つ軟体生物「クリオネ」と評されることもあるが、「気に入っている」と笑顔をみせる。
 政治活動の息抜きはピアノ演奏。ショパンなどの曲を弾き、ほかにもトランプのブリッジや読書と、趣味は多岐に渡る。
 前回、前々回に続いて地元に張り付けない選挙戦。代わって集会など夫を支える妻、洋(ひろ)さん(67)を「ごくろうさん」と気遣う愛妻家でもある。座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。


都道県別トピックス一覧

【MSN産経ニュースより引用】