9月24日の午前3時頃、睡魔と闘いながら山を越え、ようやく自宅に辿りついた。
車庫に車を入れて、見るともなく見上げた夜空に衝撃を受けた。
信じられないほどのクリアさで、星々が輝いていた。
昼間のようなブルーのスクリーンもなく、視界を妨げる雲も靄もなかった。
おそらく誰もが抱くであろう感情が立ち上がってきた。
無限の宇宙の中に浮かんでいる小さな惑星。
過去の光を見ている自分という存在の不思議さ。
肉体と共に在る限り、この地上で生きていかねばならない不自由さ。
そこにある苦しみと喜び。
過酷さと美しさ。
いったいこの宇宙で、”認識”という能力を持つ存在は、どれくらいいるのだろう。
そんな思いが一瞬のうちに浮かんでは消えた。
そして、大きな欠伸を一つしたあと、「寝よう」とつぶやきながら屋内に入っていった。