ラクダの形をした岩山の麓から見上げた空は
濃いオレンジと紅色で
わたしもいつか あそこに帰るのだろう
それまでは 今いるところに しっかり居たいと思う

一歩ずつ踏みしめて登る坂道は
やがてなだらかな一本道となり
その先には小さな喜びが待っている
起きていないことは まだ起きていない
わたしにとって 望ましいことも 避けたいことも

ほら 耳を澄ませば歌がきこえてくる
大地に根づく草花や木々
本能のままに生きる動物たちの合唱だ

生きるってことは感動を見い出す旅だ
良い事ばかりが感動じゃない
そうじゃないことからも学ぶことはあるのよ

クジラの形をした雲が語りかける
肉体は老いていくが
心は輝きを増すことができる
その美しさは外にあふれ出し
散歩が終わる日まで おまえを包んでくれる

(2018.4)