確かなことは
二百年後に生きている同時代人は いないってことさ
それを思うと 彼らに対して少しだけ
優しい気持ちにならないか?

緑の草が地面を覆う果樹園の片隅に
屋根と壁が白い小屋が建っている
海の方角から落日の光がやってくる

確かなことは
二百年前に生きていた人たちがいたってことさ
見てはいないが そんな彼らに少しだけ
愛しい気持ちを抱かないか?

木々の間にチラッチラッと輝いているのは
黄金を敷きつめた春の海
今日だけを生きれば 二百年は一瞬だ

(2018.4.3)