抗癌剤について否定的な言説を書籍やネット上で見かける。
尋常ではない生命力を持つ癌細胞を殺したり押さえ込んだりするためには、それなりのパワーを持った薬剤が必要だ。
その薬剤が癌細胞のみに有効なら問題はないが、正常細胞にも影響するのが残念なところである。
なぜ抗癌剤を使うかというと、手術や放射線によるピンポイントな治療が不可能な場合があるからだ。
その場合には全身に作用する方法を採ることになる。
抗癌剤が正常細胞に悪影響を及ぼす状態が副作用だが、これを軽減しながらできるだけ効果的に作用させる方法が無いわけではない。
① 患者の副作用の出方や体力を見定めながら、抗癌剤の種類や投与量を調節していく。
② 温熱療法や高気圧酸素療法などを併用して、十割の強さが必要な薬剤を7割程度に抑える。
③ 体の免疫力を高めることによって、副作用の発現を軽減させる。
体の免疫力を高めるために、食事療法・サプリメントの摂取・運動・各種民間療法などが役立つと思われるが、それだけに頼るのは危険だ。
これらの方法で寛解した人もいるだろうけど、その割合は高くないんじゃないかな。
たとえ寛解しなくても、体内に癌を抱えたまま、それが増殖しないように抗癌剤でうまくコントロールしながら生活している人もいる。
最近は従来の抗癌剤に加えて、癌細胞により特化して作用する分子標的薬も使われている。
むやみに抗癌剤を拒絶しないで、自分に合った方法で活用してほしいなと思う者です。