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月別: 7月 2016 (1ページ / 5ページ)

癌と共生する男の戯言 171

夕食のあとしばらくの間、母と妹と共にテレビを観る。
そして自室に引き上げるときに、たいてい母に言うことがある。
「今日も終わったね」
「今日も終わった」
「今日は何をしたん?」
「なんちゅうこともない。てれーぐれーしとった」
「今日も元気でおったし、ええ仕事をしたね。元気でおるのが仕事じゃけー」
母に限らず、お年寄りは特に何もしなくていいんだ。
身近にいる何もしない存在が、知らず知らずのうちに彼らより若い世代の人たちに生きる力を与えている。
おれは、そんなふうに感じているんだが。

癌と共生する男の戯言 170

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法事で浜田市三隅町に来ていた広島の友人が、おれんちまで足を伸ばしてくれた。
SUN MOON HALLに招き入れ、珈琲を飲んだり西瓜を食べたりしながら、いろんな話をした。
そのあと彼は、八月から始まるツアーに備えて、持参したベースで少し練習をしていた。
さっきフェイスブックを見たら、以前に撮った写真を添えて、盟友という関係性について書いてあった。
盟友の意味は辞書にあるとおりだが、たしかに彼とは特別な縁を感じている。
おれより年下ではあるが、もともとおれは年齢の差など意識しないタチなので、自然体で接している。
年齢の上下ではなく、相手に敬意を抱けるかどうかがポイントだろう。
友人でも恋人でも夫婦でも、そこに敬意があればうまくいく。
さて、七月も残すところあと一日。
八月を良き月にしたいものだ。
彼のツアーの成功と、おれの寛解を祝えるような良き月にね。

癌と共生する男の戯言 169

今日の夕方、ウォーキングしながら思ったことがある。
一歩を踏み出せば前に進むな、と。
長い距離を進むには一歩を積み重ねるしかないな、と。
あたりまえの事実だが、そんなことを実感したのは、厨房の片づけが今日で一段落したからかもしれない。
九月中旬にオープンを予定している店(SUN MOON HALL)は新規建築ではなく、長年使われてきた古い建物の改装である。
大きな木造建築で、半世紀近くの歴史がある。
最初は肥料の倉庫として、次にドライヴイン・レストランとして、そしてビジネス旅館として。
今回のオープンを決めるまで、五年くらい使われていない時期があったので、内部は荒廃していた。
俗に言う、気が悪い雰囲気に満ち満ちて、立ち入りたくない感じだった。
まず取り掛かったのは、大量の布団類を捨てること。
それから建物内の不要物の破棄。
実はビジネス旅館時代の後期は我が家の経営ではなく他人に貸していたんだが、その人たち(家族)が不義理をして夜逃げ同然に去っていったという経緯があり、彼らの整理整頓とはほど遠い運営の仕方がゴミ屋敷として残された。
掃除を始めてからしばらくして癌が発覚したので、三度の入院時の不在や不安定な体調などで、作業は滞りがちだった。
正面入口の屋根の補修と、一階の三部屋の壁を撤去してホールにする工事などは懇意にしている建設会社に頼んだが、床のPタイル剥がしを始めとする細かなことは一人でこなしていった。
そんなふうに少しずつ少しずつ進めていって、ようやく今日に至ったわけだ。
当初のどこから手をつけたらいいのか途方に暮れる状態から、それ以降のことを思い出すにつけ、我ながらよくやってきたよなと思うと同時に、やれば物事は進んでいくというシンプルな法則を確認できた。
そんな状況だったので、ウォーキングのときに上記のようなことを思ったことだった。
まだまだやるべきことは山積みで、オープンの日が近づいてきたけど、これまで同様に一歩一歩進めていこうと思う。
あなたがSUN MOON HALLを訪れることがあったら、ここに書いたようなことがあったことをチラっと思い出してくれたら幸いです。

Larkin Poe の新曲

Larkin Poe

アメリカのブルースロック姉妹デュオ、Larkin Poe のニューアルバム「RESKINNED」から シングル曲のOfficial Video が公開された。
みんなたぶん彼女らのことを知らないと思うけど、おれは注目してる。
シンガー(妹)の伸びのあるシャウトヴォーカルが良い。

Larkin Poe – Trouble In Mind


おまけ
Larkin Poe – American Girl (Tom Petty Cover)

ジョン・コルトレーンとの出会い

モダンジャズの巨人と呼ばれるサックス奏者のジョン・コルトレーンの音楽と出会ったのは19歳の夏だった。
当時、京都で浪人生活を送っていた。
住んでいたのは左京区岩倉にあった学生のための下宿で、同志社大や京都産業大の学生がいた。
おれの部屋は一階だった。
ある日のこと、二階から大音量の音楽が聞こえてきた。
それまで聴いたこともないような、心がかき乱されるような音だった。
まあ、騒音と言ってもいいだろう。
小学校高学年から高校を卒業するまで愛聴していたのはビートルズだったから、あまりにかけ離れた音を聞いて、なんだこりゃ?!と思ったわけだ。
しかし不思議なことに惹きつけられるものがあって、二階に上がっていった。
レコードをかけていたのは同志社大の人で、ジョン・コルトレーンというジャズミュージシャンのマイ・フェイバリット・シングスという曲だと教えてくれた。
下載の音源のとは違うと思うが、ソプラノサックスだけでなくテナーサックスの荒々しいブロウも入っていた。
あとになって、そのテナー奏者はファラオ・サンダースだと知った。
このとき聴いたアルバムがいったい何だったのか、いまだにわからない。
(もしかしたら「Live at the Village Vanguard Again」かも)
ともあれ、これがジョン・コルトレーンとの出会いであり、ジャズとの出会いだった。
京都には有名なジャズ喫茶がけっこうあったので、予備校にも行かずに通っていた。
もちろん、ロック喫茶にもね。
(河原町今出川にあった「治外法権」とか)
そのうち、コルトレーンだけでなくマイルスも聴き始めた。
あまり深入りはしなかったが、ジャズ喫茶の薄暗い店内で珈琲とタバコを味わいながら聴く大音量のジャズは悪くなかった。
そんなことを思い出したので、記してみた。
こないだ知り合った広島在住のサックス奏者・藤井政美さんのアルバムにコルトレーンの作品が入っていたので、彼にとってもコルトレーンは特別な存在なんじゃないかと思ったりする。
いつか、おれのお気に入りの曲、アルバム「至上の愛」パート2の「決意」を吹いてくれないかな。
ね、藤井さん。

My Favorite Things [Exerpt] LAST PERFORMANCE AT NEWPORT
July 2, 1966

John Coltrane (ss)
Pharoah Sanders (ts)
Alice Coltrane (p)
Jimmy Garrison (b)
Rashied Ali (ds)

A Love Supreme, Pt. 2 – Resolution


癌と共生する男の戯言 168

ずっとネガティブなことを言い続ける人は自分のことばかり。

このことは、言葉にはしなかったけど、以前から思っていたよ。
他者の気持ちを思い遣る余裕がないほどせっぱ詰まっているのかもしれないが。
こういう人は他者と良好な人間関係を築けない。
「仏の顔も三度撫づれば腹立つる」からね。
親身になってくれていた人も、しだいに遠ざかるのは自然なことだ。
話相手がいない、友人がいないと嘆く暇があったら、いったん自分を空しゅうして、自分という存在が誰かの心の負担を少しでも軽くできないかな、そうなれば嬉しいな、と実行してみたらどうだろう。
時として人に孤独は必要だが、孤立は幸福感から遠ざかる。

愚痴や弱音や怒りは、時には吐いてもいい。しかし、ずっとネガティブなことを言い続ける人は自分のことばかり。他人にも愚痴や弱音や怒りがあることを無視している。時にはネガティブなことを言うのはいいが、それが自分の人生の癖になっては駄目だ。癖になっていることにさえ気づかなくなる。
(小池一夫)

癌と共生する男の戯言 167

今日は広島市佐伯区にある、同い年の友人夫妻のお宅に遊びに行ってきた。
建築家・美術家の主に相応しい味のある家だった。
かつて呉服を保管していた古い蔵を移築改装したとのことだが、和テイストのみではなく、とても良いバランスで洋風を取り入れてあった。
家の外装は土壁で、耐久性を持たせるためにコーティング処理がしてある。
写真が無いのが残念だが、建物の外にも内にも魅了された。
広島の友人達も招かれており、初対面の人とも知り合えた。
食事を御馳走になったり、会話を楽しんだり。
ゆったりとした時間をありがとう。
撮ってもらったツーショットがある。
麗人と、むさ苦しいおっさんである。

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