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月別: 10月 2014 (1ページ / 4ページ)

花束をもらう

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今日は朝から隣の市にある医療センターに出かけた。
そこには、この地域唯一のストーマ外来があるからだった。
なかなか自分に合う装具が見つからずに試行錯誤していたのだが、その過程でストーマ周辺の肌に糜爛が生じたので、診察を受けたわけだ。
ストーマについて専門知識を持つ看護師さんに診てもらって、いろいろアドバイスをいただき、今後の方向性も見えてきた。
その場で装具の交換をするのだが、食事をしてから時間を置いた方がスムーズにできるので、朝飯抜きでやってきた。
結局交換できたのは昼を回っていたから、腹の虫が賑やかだったよ。

受診のあと、バンド仲間が経営している店に顔を出した。
病院での待ち時間にメールしてあった。
店内に入ると、店主のJとパートナーのKちゃんが歓迎してくれた。
Jは退院祝いにと言って、薔薇の花束を差し出した。
「見舞いにも行けんかったけぇ」
男から花束を手渡されたのは初めてかもしれん。
花をもらうのは相手の性別にかかわらず嬉しいもんだなと思った。
右手にある椅子の上に花束を置いて、ラーメンと半チャーハンのセットをたのんだ。
久々のラーメン。
食後はブラックコーヒーと焼きたてのマドレーヌ。
Kちゃんが焼くマドレーヌは旨い。
一度に5個しか焼けないし、日に一度しか焼かないので、貴重なブツである。
持ち帰り用に包んでもらった2個のマドレーヌが、しばらくのちにタイヤによって真っ平らに伸ばされるとは、そこにいた全員が、ましてや当のマドレーヌは、知る由も無かった。

眠るように死ぬこと

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去る9月29日に直腸癌の根治手術を受けた。
その際に全身麻酔が行われた。
麻酔薬は点滴で体内に入れられる。
腕には点滴用の針が付いていたから、それまで投入されていた生理食塩水を麻酔薬に変えるだけでよかった。
酸素マスクが付けられ、ゆっくり深呼吸をしてくださいと言われた。

耳元で自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきたかと思うと、ぼんやりと目覚めて、数人の顔が視界に入ってきた。
手術は無事終わりましたよ誰かが言っている。
ゆっくり深呼吸を始めてから数秒のちに目覚めたという感覚だった。
実際には7時間が経過していた。

その時のことを後で思い返すたびに、死ぬということは、再びの目覚めが無い眠りのようなものだと実感した。
もし安楽死を実行できるとしたら、目覚めることの無い眠りに入って行く覚悟ができるかどうかが課題だろう。
それを恐怖と感じるか平安と感じるかは、そのときにならなければ正直わからない。
まあ恐怖と感じるのなら、そもそも実行しないか。

父の臨終のことを思い出す。
毎日のように母と一緒に病室に顔を出していたが、ある日に意識が無くなった。
そして数日後に、おれの目の前で最期の息をし終えたのだった。
そのとき病室には母もいた。
意識は無かったが、父には家族に見守られてこの世を離れたという自覚があったように思う。
本当のところは、わからないにしても。

老衰や病気で旅立つにせよ、安楽死で旅立つにせよ、家族や友人たちに囲まれながらなら、安らかに逝けるような気がする。
それとも、生まれてきたときのように、独りで逝きたいと思うだろうか。

下の動画は作家のMichèle Causseさんが、安楽死幇助団体のサポートを得て、永眠に向かう様子を記録したものである。
スイスでは安楽死が合法なので、おそらくこれはスイスでの事例だろう。
安楽死については賛否両論があると思う。
おれは、そういう選択があってもいいと考える。
あなたの意見はどうだろうか?




安楽死法 ‐ 死を選ぶ権利 — 駒沢丈治(雑誌記者)

アメリカの29歳女性の安楽死 — 長尾和宏(長尾クリニック院長)

ブリタニーさんの報道から日本を想う — 長尾和宏(長尾クリニック院長)

安楽死 Wiki

サマンサを探せ!

scarlett-johansson


まずは、この映画の予告編を観てほしい。
もう日本でも公開されていると思うが、おれは観ていない。





結局、自分に忠実で自我を主張しないから、相手がコンピュータだとわかっていても感情移入して惚れてしまうということだろう。
ある映画評論家は、相手の人格(この場合は女性)を受け入れていないエゴイスティックな関係性だという意味のことを述べていたな。
しかしそうであっても、孤独を味わっている人間にとっては魔力があるシチュエーションじゃないか?
人工知能が高度に発達して学習機能が凄いことになれば、関係が深まれば深まるほど依存度も高まっていくに違いない。
アンドロイドとして実際に見たり触れたりできないとしても、声だけでも十分に満たされるかもしれない。
人は自分のことを解ってくれる(解ってくれていると思える)存在に惹かれるし、依存してしまうことが多々ある。
近い将来、このサマンサのような商品が売り出されたとしたら、ただの玩具だと笑い飛ばせる人だけじゃないな、きっと。
きちんと他者に向き合って関係性を構築するということについて、再考するきっかけをくれる映画だと思う。
そのうち、観てみよう。

ブロンド・オン・ブロンド

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まだ道半ばではあるが、今回の手術の成功を記念して何かCDを買おうと思い、いろいろ物色していた。
で、ようやく決めたのがこのアルバムだ。
『ブロンド・オン・ブロンド』 紙ジャケ仕様
Sony Musicが、ディラン究極の「神」ジャケ復刻プロジェクト!完全生産限定盤、というのをやっていたんで、その中から選んだ。
『The Complete Album Collection』で使用された最新マスター音源が使われている。

1966年5月にリリースされたディラン7枚目のアルバムである。
彼は当時25歳。
おれが15歳のときだから、それから48年後にやっと買ったわけだな。
もちろん曲目については、ベストやライヴアルバムで持っているのもあるし、よく知っている。
ただ、アルバムを通して聴いて初めて解ることがあるのは確かだ。
ロビー・ロバートソン、アル・クーパーなどのミュージシャンが参加。
LPでロック史上初の二枚組としてで発売された。

歌声、メロディ、歌詞、演奏、曲のバラエティなど、とても良い。
おすすめ!!


『 Blonde on Blonde 』

<DISC1>
1.Rainy Day Women #12 & 35(雨の日の女)
2.Pledging My Time(プレッジング・マイ・タイム)
3.Visions Of Johanna(ジョアンナのヴィジョン)
4.One Of Us Must Know (Sooner Or Later)(スーナー・オア・レイター)
5.I Want You(アイ・ウォント・ユー)
6.Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again(メンフィス・ブルース・アゲイン)
7.Leopard-Skin Pill-Box Hat(ヒョウ皮のふちなし帽)
8.Just Like A Woman(女の如)

<DISC2>
9.Most Likely You Go Your Way And I’ll Go Mine(我が道を行く)
10.Temporary Like Achilles(時にはアキレスのように)
11.Absolutely Sweet Marie(アブソリュートリー・スイート・マリー)
12.Fourth Time Around(フォース・タイム・アラウンド)
13.Obviously Five Believers(5人の信者達)
14.Sad-Eyed Lady Of The Lowlands(ローランドの悲しい目の乙女)


Bob Dylan/ Mark Ronson Remix “Most Likely You Go Your Way And I’ll Go Mine”

からだにメスが入るということ

member

Laparoscope_ope


過日受けた手術は全身麻酔だったので、苦痛は感じなかった。
意識が無かったので当然だ。
手術が終わり麻酔が切れてくると患部は痛んでくるが、現在進行形で肉や内臓を切られているわけではないから、何とか耐えられる。
そして、時間の経過とともに苦痛が薄らいでくる。
まさに麻酔様さまである。
しかし手術後の顔やからだの憔悴をみるに、肉体の細胞たちは痛みを感じて七転八倒していたんだなとわかる。
意識が無かったからといって、何も感じてなかったわけではないのだ。

今回の手術は、かなりの困難を伴うものだった。
患部は直腸の肛門から近い位置にあった。
うつ伏せ状態で肛門から手術をすればよさそうなものだが、そういうわけにはいかないらしい。
よって、仰向けのまま腹部からアプローチする。
従来ならは開腹して行うやり方が主流だったが、最近では腹腔鏡下手術といって、腹に5ミリから1センチの小さな穴を5ヶ所開け、そこから内視鏡や手術器具を入れて、モニターを視ながら遠隔で手術していく方法に変わってきた。
さらに腹腔内に炭酸ガスを注入して膨らませておくことで、作業がしやすくなるとか。
腹腔鏡下大腸がん手術が開腹大腸がん手術に比べて優れている点は、切開面積が小さいので術後の回復が早いこと、患部を拡大できたり目視が難しい部位にも目が届くことなどがある。
ただその分、高度な技術と経験が必須ということになる。
特に直腸は体の裏側に位置し、かつ狭い骨盤内に収まっているので、小腸や大腸より難易度が高い。
そして肛門括約筋を温存して永久人工肛門を避けるために、特殊な技術が要る。
おれの受けた手術は「腹腔鏡下超低位前方切除術及び回腸一時的人工肛門造設術」と名付けられている。
手術は5時間を要すものだったが、(術前化学放射線療法により2割程度に縮小していた)腫瘍は切除され、腫瘍マーカー値の正常化がなされた。
残念ながらリンパ節への転移があったため、ステージ3aと診断され、術後の補助化学療法を行うこととなった。

さて、退院して今日で二日目だが、憔悴度はあまり変わらない。
焦らずに養生せねばと今は思っているけど、体調がちょっと増しになったら調子に乗って動きそうなのが心配だよ。
からだにメスが入ったんだからなと言い聞かせなければ。

いい天気やで、しかし。(© Haruyoshi Okuda)

世界を売った男

nirvana-unplugged


最近、妙に気になるのが、デヴィッド・ボウイの「The Man Who Sold The World」をニルヴァーナのカート・コベインがカヴァーしたやつなんだ。
日本を売っている輩は大勢みかけるけど、世界を売るとはスケールのでかい話だ。
いったい誰に幾らで売ったんだろう。


Electric 1993




Acoustic 1994

退院

hospital
photo by Jose


あさって、約一ヶ月お世話になった大阪医科大学付属病院を退院する。
これでここを訪れることもないだろうと言えないのが残念だが、天使たちにまた会えるからいいかと思ったり。
来年6月頃に再手術があるからね。
術前治療も含めるとトータル二ヶ月くらい滞在しているが、住めば都である。

発病前に比べると10キロ近く体重が減っているので、これから少しずつ回復させねばならない。
もともとスリムなので、体重減少はけっこうこたえる。
帰宅しても、しばらくは養生が必要だろう。

11月23日には広島の音楽仲間のバースデイライヴに参加することになっている。
久しぶりに歌うんだが、はたして声が出るかな。
このライヴの詳細は、後日あらためて紹介したい。

術後の経過はおおむね順調ではあるが、排尿に問題があることと、ストーマになったことが、今後の克服課題だ。
手術の傷の皮膚面はくっついているが、内部がまだ痛む。
これは日薬が効くのを待つしかないのだろう。

前回の入院時に親しくなった病友とは今も交流させてもらっている。

Fさんはおれと同様の症状だったが、術前治療のあと、熟考した上で手術を受けない選択をなさった。
年齢的なことや腫瘍の進行具合を考慮して、そのように決められたようだ。
その決断は、おれにも理解できる。
またお会いできれば幸いだ。

Nさんは今も定期的に来院されているので、そのときに顔を合わせている。
ピュアな心と素晴らしいセンスをお持ちで、先達ではあるが遠慮無くお付き合いさせてもらっとります。
彼の撮るなにげない日常風景が好きで、頻繁に更新される写真ブログが楽しみである。
その一部を紹介しよう。


フォトあれこれ4 by Jose –日録–

2014.10.17 http://jose32.exblog.jp/20289840/

2014.10.14 http://jose32.exblog.jp/20269070/

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2014.10.08 http://jose32.exblog.jp/20259511/

2014.10.07 http://jose32.exblog.jp/20247097/

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