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書く 歌う 結ぶ

月別: 11月 2004 (1ページ / 3ページ)

麗人、生演奏に燃ゆる Vol.1

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戸河内ICから中国道に入ってしばらく走ると、前方の山の端からでーーーーっかい満月が覗いていた。
あ、まるで花札みたいな構図じゃんなどと月並みな感想を頭に浮かべながら、わたくしは一路広島に向かったのであります。

そう、今夜はドイマリ嬢のコンサート。
どっこい、そんじょそこらのコンサートじゃおまへんで、なんせクラシックやさかいな。
実は由緒正しいロッカーであるわたくしは、クラシックなどといふ高貴なコンサートに行ったことありまへんのや。

そんな気品溢れる音楽会やし、きっと入口で服装チェックがあるにちげえねえと踏んだわたくしは、本日の同行者であるなまし~伯爵に伝書鳩を放ったのであります。
「親愛なるなまし~伯よ。貴殿の本日の服装はいかに?」
やがてリターンしてくる働き者の伝書鳩くん。
「ゴリラにしよう思てまんねん」
すぐに抗議の文面をしたためたわたくしは再び鳩を放とうといたしましたが、奴が「最近寝不足気味やし、もちいと休ましてえな」と申すものですから、まあ無理強いも気の毒やと、メールに切り替えた心優しきわたくしでありました。

と「ゴリラはさすがにマズイでしょ、ゴリラは」
な「そやろか?」
と「せめて猿にしいな。高崎山の」
な「ほな、そうするけんど、あんさんは?」
と「じ、じつは、昨晩寝ずに考えたんやけど、カニにしよかと…」
な「日本昔話できよったか。なんかもっとスケールでかくしいな」
と「と申されると?」
な「そやな、せめて八戎か沙悟浄あたりにしいな」
と「するてえとなにか? 三蔵法師はドイマリか?」
な「むかし夏目雅子はんもやってたやんか」
と「そやったな」

てなわけで、わたくしはタキシードの上にカッパを羽織り、中国道から山陽道へと車を進め、ようやく広島ICに到着したのであります。

今回はこの辺りで…。

それでは、みなさま、ごきげんよう、さいなら、さいなら、さいなら。

good news !

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現在小説を連載している「マチともの語り」が福岡のフリーペーパーとタイアップした企画「ケータイで読む街のポケットストーリー」に、おいらの短編が掲載されやした。
途中まで紙面に掲載されていて、残りはカメラ付きケータイでQRコードを読み取ってアクセスしてもらう専用サイトで読むという試みだす。
作品タイトルは「白いクリスマスイブ」でござんす。
別アップするけん、読んでやっておくれやす。

バンド練習

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ここんとこ睡眠不足なんやけど、今夜は楽しいバンド練習日でござんした。
12月24日にクリスマスライブがあるので、その曲をざっとさらった。
こんな曲をやることに決定。

Happy X’mas (John Lennon)
サンタのおっさんが町にやってきはるで (?)
Stand By Me (Oasis)
Time After Time (シンディ姐)
Cold Shot (SRV)
No Woman No Cry (Bob Marley)
It’s So Easy To Fall In Love (リンダはん)
Cocaine (J.J.Cale)

現在のバンドは、上の写真のごとくトリオ。
(練習場はベーシストのやってる会社の工場の2F小部屋)
右のパーカッションの女性はボーカルもとる。
歌うまいぜよ。

使用楽器:
アコギ+エレベ+コンガ(ジェンベ)+ブルースハープ+女声+男声

この編成でロックやりまんねん。
あー、もう寝んといかんのに、まだmixiしとる。

今日の日没

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夕陽が落ちるのはほんとに速い。
あっという間に水平線や山の端の向こうにストンと沈んでしまう。

今日は快晴だったので、仕事帰り(わしは無休じゃ!)に夕陽の写真を撮りに出かけた。
場所は、いつものお気に入りの海岸である。
「悲しい背中」に出てきた防風林のある浜辺ね。

高津川が海に注いでいる河口を海岸に向かっていると、山の端に夕陽が近づいているではないか。
急がないと山の向こうに沈んでしまう。
アクセルを踏み込む。

浜辺に着いて、デジカメをつかみ、車から飛び出した。
防波堤まで走り、テトラポットの上をヒラリと飛び歩きながら撮ったのが上の写真であります。
できればクリック後の大きな画像で見て星野仙一。

水平線に沈む季節が過ぎ、今は山の向こうに沈む。

同じ頃に同じ夕陽を見ていた人が何人いるだろうか?

N氏のUFO搭乗記

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下記の話は、わたくしの年上の友人でもあり師でもあるN氏から聞いた話を、わたくしがまとめたものであります。
眉にツバを付けるお方もござんしょうし、「そういふこともありんすぞえ」と言われる麗人もおられることざましょ。
いずれにしても、ご一読いただければ幸いに存じ仕りまする。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

N氏がまだ小学校低学年頃の初夏だった。
彼は夜いつもの時刻に床についた。
夜半も過ぎて明け方に近い時刻だったろうか、誰かが自分を呼ぶ声がする。
彼は次第に目覚めてきて目を開けた。
同じ部屋に寝ている弟と妹はぐっすりと眠っているようだった。
窓の方から光がくるので目を向けると、水色のカーテンが白っぽく輝いていた。
ふたたび彼の名を呼ぶ声がする。
ユキオくん、ユキオくん、玄関に出てらっしゃい。
女の人の優しい声でそう呼びかけられた彼は、なぜだか布団から起きあがり寝間着のまま玄関に行った。

引き戸を開けると外には一面に霧が立ちこめており、玄関から少し離れた場所に明るく光る物体が見えた。
そして、その物体の手前に一人の女性が立っていた。
彼が見つめていると、その人は彼に向かって近づいてきた。
体にぴったり合った服を着ており、お姉さんなのに灰色の髪をしていると彼は思った。
彼女は彼の前に立つと、怖がらないでね、心配ないから、わたしと一緒に来てほしいの、いま日本が大変なの、一緒に来て助けてほしいのと言った。
来てくれるわねという問いかけに、彼はうんと頷いた。
不思議に恐くはなかった。
彼女は、ありがとう、では朝方また迎えにくるから、学校に行く準備をして待っていてねと言い置き、光の方に歩いて行った。
彼が見ていると、その人は光の中に吸い込まれるように消えていった。
彼は家の中に入り布団に潜り込んだが、胸が高鳴って眠られず、結局朝までまんじりともしなかった。

彼はいつもの時間に起床し、登校の支度をしたあと家を出た。
玄関を開けると眩しい光の中にその人が立っていた。
そのときまるで時間が止まったかのように人っ子一人通らなかった。
お迎えに上がったわとその人はいい、彼の手を取って光る物体の中に誘った。
その物体に近づくにつれ光はますます眩しさを増し、彼の目がくらんだ瞬間に彼らは物体の中にいた。
内部は円形でそんなに広くはなかった。
その人と同じようなぴったりした服を着たおじさんが一人いて、よく来たね、もうじき出発するからねと言った。
彼は座席に座らされ、彼らも操縦席のようなところに座った。
まもなくシュー、ウィーンといった音がし始めると、一瞬体が浮いたような気がした。
あ、飛んだ、そう思ってからほんの数呼吸ののち、おじさんが言った。
ぼく、もう席から立っていいよ、窓の外を見てごらん。
彼が窓際に行って外を覗くと、遙か下の方に丸い地球と日本列島らしきシルエットが見えた。
わあ、地球だ。彼は思わず声をあげた。

お姉さんが微笑みながら近づいてきて、彼に言った。
ユキオくん、これから話すことをよく聞いて理解してほしいの。
もうじきこの船はまた地上に降りるわ。
そこで私たちはある大切なものを掘り出すの。
それはこの国の命運を左右するとても大切なもの。
いまそのものに危険が迫っているから、私たちはそれを別の場所に移さなければならない。
もう一刻の猶予もならないのよ。
お姉さんは最後にはとても真剣な顔になってそう言った。
彼は、ぼくに何かできるのかな、なぜぼくに頼むの? と訊いた。
彼女はまたにこやかな表情になって、ユキオくんは心がきれいだから、高貴な魂を持っているから、だからあなたに頼むのよと言った。

やがて船は着陸し、彼らは船外に出た。
どこか高い山の上らしく晴れてはいたが寒かった。
少し歩くと神社があり、彼らは社の裏手に入っていった。
大きな木が三本生えており、それらを結ぶと正三角形を描いた。
おじさんは彼にスコップのようなものを渡し、ここを掘ってほしいんだ、わけがあって私たちは直接掘れないからと言った。
おじさんが指さしたところは、木がつくる三角形の真ん中だった。
彼はスコップを土に突き立てて掘り始めた。
地面は柔らかく、まるでレアチーズケーキにフォークを刺すみたいにスッスッと掘ることができた。
いま思えば、ただのスコップではなかったのだろう。

しばらく掘り進んでいくと、切っ先に何か硬いものが触れた。
それを掘り起こすと、彼でも両手で持てるくらいの真四角な箱が出てきた。
おじさんとお姉さんはそれを見てにっこりとした。
おじさんは腰に付けた小さなバッグからペンライトみたいなものを取り出して、その箱に向けた。
とたんに箱は紫色の光を発して輝き始めた。
さらにおじさんがペンライトを動かすと、音もなく蓋が開いた。
箱の中にはさらに六角形の箱が入っていた。
お姉さんが彼に、さあ、その箱を持って行きましょうと言った。
なんだかほっとしたような顔をしていた。
今度はおじさんがスコップを使って、外側の箱を元のように埋めた。

彼らはふたたび乗船し、山の上空にふわっと浮き上がった。
彼が窓から見下ろすと、山から放射状に数本の川が流れ出ているのが見えた。
さあ、出発するよとおじさんが言い、全員着席した。
船は一瞬のうちに成層圏まで上昇したあと、しばし無限の暗黒と蒼い輝きの間を飛びつづけた。
掘り出した六角形の箱は船内中央の透明なケースに収められていた。
その中身が何なのか彼は知りたかったが、なんとなく訊いてはいけないような気がして言い出せなかった。
やがてまた降下の気配がして、彼は座席につくよう言われた。

着陸した場所はまたもやどこかの山上で、霧が流れていた。
もしかしたら雲の中にいるのかもしれないと彼は思った。
船外に出る前にお姉さんが、これを着てねと言って服を差し出した。
二人のと同様な薄い上下が繋がった服だった。
足を入れ袖を通すと、彼女は彼の服の腰にあるスイッチを操作した。
すると服は瞬く間に彼の体にぴったりと張りついた。
少しも窮屈な感じはなく、何も着ていないかのように軽く、しかも暖かだった。

彼らは下船して山の斜面を下っていった。
彼の手には六角形の箱があった。
辺りに木は生えておらず、一面の草地だった。
遙か下方から霧が強めの風に乗って吹き上がっていた。
しばらく下ると崖っぷちに来た。
そこにだけ背の低い木が三本生えていた。
それらを結ぶとやはり正三角形を描いた。
おじさんは船から持参した大きな鞄から金色に光る両先端の尖ったロケットのようなものを三つ取り出して、木がつくる三角形の底辺中央外側の地面に突き刺していった。
置いた位置を結ぶと、元の三角の頂点と外側の三角の底辺中央がぴったり合わさることになる。
そうしておいて、おじさんはまた彼にスコップを手渡し、六角形の箱はお姉さんに預けるように言った。
多分この三角の真ん中を掘るのだろうと思い、彼は作業を始めた。
その前に、とおじさんが言い、ペンライトのようなものを操作すると、ロケット形のものが金色に光り始めた。
これでこの中は安全よとお姉さんが言った。

彼が地面を掘り続けると、神社の裏を掘ったときと同じような真四角な箱が出てきた。
そのとたんにヒューン、ヒューンという音がし始め、すぐそばの空間を真っ黒いものが弾丸のように飛び交った。
きたか、とおじさんがお姉さんと顔を見合わせて言った。
二人とも緊張した面持ちだった。
彼が穴から箱を取り上げると、おじさんはまたペンライトのようなものを使って蓋を開けた。
緑色に発光した箱は、ますます暗さを増してきた霧の中で美しく輝いていた。
怪音を発して飛んでくる黒いものは、三人を護る結界の外側にビシッ、ビシッと不気味な音をたてて激突した。
彼はおじさんに促されて、お姉さんから受け取った六角形の箱を真四角な箱の中に収めた。
これでよし、無事終わった、とおじさんは嬉しそうに笑った。
お姉さんも、ごくろうさまと彼に言いながら優しく微笑んだ。
おじさんはスコップをふるって箱を元通りに埋めた。
気がつくと何かが激突する音は止んでいて、ただ吹く風の音だけが耳についた。
それからしばらく様子をみたあと、彼らは引き上げることにした。
おじさんはロケット形のものを鞄にしまいながら、これで日本の中心はここになった、しばらくは大丈夫だろうとつぶやいた。

船に乗り込んだ三人はまた再び上空に飛翔した。
彼は窓から見下ろしてみたが下界は一面の雲で、さっきいた場所がいったいどこなのか見当もつかなかった。
おじさんとお姉さんは彼を労ってくれ、お礼にチカラをあげると言った。
そのチカラは彼の望みが叶うよう助けになってくれるらしかった。
宇宙のチカラが彼の中に流れ込むようにしてくれると言った。

それからしばらくすると、お姉さんが、もうじき学校に着くからと言った。
彼が窓際に寄ると、校庭と校舎が見えた。
校庭では生徒たちがボールを蹴って遊んでいた。
おじさんが、ここでお別れしよう、君のランドセルを背負って、そこに立ったまま目を閉じててくれるかいと言った。
元気でね、とお姉さんが少し悲しそうに言った。
ありがとう、とおじさんも言った。
彼が目を閉じると同時に目の前で光が弾けた。

頬に風を感じて目を開けてみると、彼は校庭へと続く通学路に立っていた。
お姉さんも、おじさんも、飛ぶ船も、跡形もなく消えていた。
彼はもう一度空を見上げたあと、ゆっくりと坂を上っていった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Paul Auster

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ポール・オースターの「空腹の技法(The Art of Hunger)」という本を再読した。

彼はアメリカの作家で、代表作に「幽霊たち」「ムーン・パレス」「偶然の音楽」などがある。
また、「スモーク」などで映画の脚本を、「ルル・オン・ザ・ブリッジ」では監督も担当している。

この本はエッセイ、評論、インタビューから構成されているが、全編を通して語られているのは、彼の書くということを切り口にした人生哲学である。

偉大な先達から小説作法を学ぼうと、ぼくは本文を読みながら心に留まった言葉をノートに書きつけていった。
もちろん作法を知ったからといって、彼と同じように書けるわけではない。
でも、コアな心構えとでもいうべき事柄は、とても参考になった。

多分ぼくは、彼の雌伏時代のエピソードなどを知ることによって、自分を励ます一助にしたいと思ったのだ。
ただ自分の夢や可能性だけを信じて世間の常識から逸脱していると、正直ときには不安になる。
不安と闘わないで、ただその現実を受容することでしか不安の向こう側に行く手段はないとわかっていても、心を発奮させる言葉がほしいこともあるのだ。

オースターの言葉から、二、三紹介しよう。
あなたとっても、何かの参考になれば幸いである。

「小説を書く上で必要なことをこなせるようになるには、まず自分自身に成長しなければならない。
単純な話、歳を取る、自分が何者かという理解を深める、ということでもある」

「自分が何者かを知りうるのは、自分は何者だろうと考えることができるからだ。
自分という感覚を形作るのは、自分と交わす生涯に渡る会話だ。
そしてそれは、絶対的孤独の中で行われる」

「私にとって孤独(solitude)は、単に寂しさ(loneliness)や孤立(isolation)の同義語ではない」

「孤独は単なる事実であり、人間である条件のひとつだ。
我々は他者に囲まれていても、本質的には一人で自分の生を生きている。
真の人生は我々の内部で起きる」

「自分が本当に一人ぼっちになり、真の孤独に入り込んだ瞬間こそ、一人きりでなくなり、他者とのつながりを感じ始める時だ。
一人になるまでは、結局他者とのつながりもわからない。
激しく一人であるほど、孤独に深く沈む込むほど、他者とのつながりが身にしみる」

むかしの(アホ)写真#2

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なんかバンドの写真が多いのぉ。

趣味というわけでもなく、自分の道というわけでもなく、もちろん好きでやってたわけだけど、なんだかずっと辛かったんだなと今になってわかるのよ。

中の写真は、東京都福生市の米軍ハウスの庭で撮ったもの。
20歳か21歳くらいだと思う。
学校行かずにバンドやってた頃。

左のは28歳くらいかなぁ。
郷里でのライブ。

右:「see ya !」

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