写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
リアルな夢を見た
夢であるとわかっているから いっそう生々しい夢
かつて同じ茎に咲いていたことがある
そのときの息づかいと温もりが目の前に
長い間ずっと言いたいことがあった
喉の途中に引っかかった魚の骨のように
もう会うことはないのだろう
だから嬉しかった たとえ夢の中ででも
そして ようやく言うことができた
言葉は耳に届いたが
心に届いたかどうかは わからない
夢から覚めた今となっては