写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
どんなに小さな家でも 帰っていける場所があるのは最高だ
そんなふうに あらためて実感しないに越したことはない
人生の幸せってのは地味なものさ
窓からもれる暖かな光を懐かしく思い出すとき
おまえは荒野に呆然と立っている
たった一人で雨に濡れながら
それでも おまえは歩き出さねばならぬ
行動のみが 地獄の入口から遠ざかる唯一の方法だから
歩き続けると景色が変わる
歩き続けると何かに出会う
生まれ変わったおまえは毅然と顔を上げて
寒風の吹く街角を曲がる
そして いずれたどり着くだろう
あの懐かしい小さな家へと