写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
地方の小さな飛行場にいる
大学のクラスメイトで唯一交流が続いている男の出迎えだ
四年ぶりの再会
大学時代に彼の両親や兄には良くしてもらった
三人とも同じ病で旅立ってしまった
彼ひとり残された
仕事のこと 離婚のこと
家族のこと 新たな愛のこと
どんな境遇のときも
彼は明るい方へ歩を進めた
明るい方に福があるとは限らないとしても
人はなぜ光に惹かれるのだろう
闇にこそ安らぎがあるかもしれないのに
アナウンスが東京便の到着を告げる