写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
レトロな店の壁に写真パネルが掛かっていた
パネルの表面は黄ばんでおり
かなり前に撮られたものらしかった
モノクロの画面に長髪の男たちが五人並んでいた
どこかの町のどこかの庭で
素直で自然なまなざしでこちらを見ている
まるでわたしが撮ったかのような錯覚を覚え
胸の奥が少しざわついた
彼らは今どこでどうしているだろうか
たとえ いてもいなくても
その日その時その場所に
確かに存在したことは信じることができる
古い写真は人生の宝だ