写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
三時間後に世界が終わるとしたら
最後に何が食べたい?
きみは唐突にそう言った
例年になく暑い夏の午後
好物はいろいろあるにしても この暑さだから
真っ先に脳裏にうかんだのはスイカだった
よく冷えたやつを三角形に切って
塩をパラパラふりかけて
赤・黒・白・緑の配分が絶妙な自然のめぐみ
頂点をサクッとかじると
冷たい甘さが口にひろがる
その心地よさを手土産に
そばにいるきみに口づける