写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
博物館の内部は涼しかった
昭和時代の日用品を展示してある部屋に入った
四季ごとに分かれており 今の季節と同じコーナーに進んだ
展示品の中にレトロな扇風機と温度計があった
温度計の水銀柱は25度を指している
昭和時代には暑いといっても最高32度くらいのもんだった
そうおじいちゃんが話してくれたと祖父から聞いた
ぼくから四代さかのぼった時代には夏休みというものがあった
学校に行かなくてよいが宿題は出された
朝の涼しい時間に近所の広場に集まってラジオ体操をやり
そのあとちょっと勉強してから川で泳ぐ
昼ごはんにいったん帰宅し そのあとまた川に
そんな話を聞いても信じられない
今そんなことをしたら熱中症で亡くなる子供が続出だろう
夏の平均気温は40度を越えている
屋外作業はロボットが担い 人間は冷房の効いた屋内にいる
国の発電能力維持は安全保障の最たるものだと習った
地球は温暖化している いや氷河期に向かっている
議論は続き 気温と海水温は上がる
町でこんなポスターを見かけた
日本の夏 緊張の夏