写真 : 野村ゆき
詩 : Tomo Kusunoki


 
太陽の光に目を細めたのはアルジェにいたときのこと
土地によって陽光は凶暴になるんだ
だからおれもそれに従った

木漏れ日を閉じた瞼の下で感じるのは好きだ
そばにおまえがいてもいなくても
そういうのを小さな幸福というんだろう

もしも巨大な手が大気を二つに引き裂いたなら
おれらは直に宇宙と向き合うことになる
太陽が星々を殺してしまうから見えない

恋をしたっていいのさ
もし恋をしたのなら
ネパールの街道を驢馬が鈴を鳴らしながら往く

おれが塵になって消え去っても
太陽は平気な顔で輝くだろう
まさにそれこそが唯一の希望