執筆者の自己紹介

■ 大須賀 覚
がん研究者。横浜生まれ。筑波大学医学専門学群卒業。医学博士。現在、米国エモリー大学ウィンシップ癌研究所に所属。
かつては日本で脳神経外科医として、脳腫瘍患者の手術・治療に従事。その後に基礎研究の面白さに魅了されて癌研究者となる。
現在は、脳腫瘍を治療する新規薬剤の開発を行っている。
過去には、日本学術振興会特別研究員(DC)、日本学術振興会特別研究員(PD)。
また、ノーベル賞受賞者が一同に会する「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」に、若手研究者の日本代表に選出されて参加。
日本脳神経外科学会奨励賞など受賞。
病院治療と研究世界の両方の実情を知っている背景を生かして、一般の方向けにがん治療を解説する活動も積極的に行っている。

標準治療を第一に検討してください
標準治療というのは、人類の英知の結晶です。
何十年という年月をかけて、何千〜何万という患者での検討を経て、現時点で最も効くと分かった治療方法です。
その治療は確実に進歩しています。
しかも、日本では保険適応されているため、自費の負担も少ないです。
標準治療をまずは検討してください。
全世界で勧められているがん治療はこの標準治療です。
WHOでも、アメリカのNCIでも、この科学的根拠による標準治療(手術・抗がん剤・放射線治療など)を第一に行うことを勧めています。

ネット・書籍で広がるがん治療情報には注意をしてください。
特に、標準治療を否定して代替療法を進めるものには警戒してください。
この二つの論文が示したように、標準治療を適切に行わないことは大変な危険を伴います。
根拠のある標準治療を第一に考えてください。
保険診療をしている医師に相談するようにしてください。

もう一つお願いしたいのは、ネットに広がる信憑性のはっきりしない、がん治療情報を安易に拡散しないでください。
本当に正しいのか、もう一度考えてもらいたいです。
あなたが安易な気持ちでシェアした情報は、本当に貴重な人の命を奪う可能性があります。
多くの人がこの問題をもっと知ってもらって、がん患者さんが安心して治療を行えるようになってもらいたいと願っています。

http://satoru-blog.com/archives/680

http://satoru-blog.com/archives/680/2

http://satoru-blog.com/archives/680/3