飲む抗がん剤「ゼローダ」の服用を止めて18日が経過した。
手足の腫れと痛みは軽減し、副作用の峠は越したようだ。
そしていつものように皮が剥け始めた。
ダメージを受けた皮膚の内部が再生を開始して、死んだ表皮が剥がれ落ちるわけだ。
写真を見るとわかるように、指先から新しい皮膚が現れている。
まだ薄いので、あまり無理をして使ってはいけない(と自分に言い聞かせる)。
抗がん剤は毒である。
そんなことは百も承知だ。
しかし、毒でないと癌細胞という手強い奴は抑えられないんだ。
あなたが体の中に増殖する癌細胞を持っていたら、どうする?
放置すれば無限に増殖するんだぜ。
そういう種類の腫瘍なんだ。
癌もどきなんかじゃない。
民間療法で治すのかい?
それで治るケースもあるだろう。
ただ、おれは一番リスクの少ない標準治療を選択した。
標準治療というのは改名した方がいいな。
きちんとしたエビデンスに基づく、現時点での最善最高の治療方法だからさ。
しかも健康保険が使える。
財力のある人は保険適用外の治療を受けられるかもしれないが、おれにはその余裕がない。
手術・放射線・化学療法を駆使する標準治療で、おれはまだ生きている。
発症してから4年以上も生きている。
戦闘中だから、退屈はしていない。