Yuki Nomura

「人のため」

笹の葉が水滴を乗っけている
せっかく通りかかったのだから しばらく遊んでいけば?
降る雨に 笹はそう話しかけたのかもしれない
雨は丸まって 緑の葉の上でコロコロしている
小さな水滴も少し大きな水滴も 形は違えど同じ水だ
触れあえば一つになって転がっていく
人の心も そうならいいのに
いつも人のために いろいろやっている
なのになぜ自分は悪く言われるのか
そんな嘆きを聞いたことがある
人のためとは何だろう
便利さを与えることじゃなさそうだ
そもそも与えることなんて できやしない
人は人を見て勝手に学ぶんだ
そしてあらかじめ自分の中にある答えを再確認する
だから嘆く君よ
君は君で勝手に幸せであればいい
それが一番 人のためになる