一瞬は永遠

moment equal eternity

月別: 2018年8月 (Page 1 of 4)

写真と詩と 059


Yuki Nomura

「恐怖と愛」

夜半に目覚めて 用を足しに起きて
また眠るのか そのまま起きてしまうのか
机に座って ふと考える
恐怖というものは身を守る本能なのは間違いないが
それを凌ぐものは やはり愛しかあるまいと思う
自己保身は恐怖から来る
依存もそうだ
無理に愛することはない
愛せるものだけ愛せばよい
そのとき恐怖はそばにいない
辺りが明るくなってきた
窓辺に下がるクロスが見える
縦の線と横の線
どちらが恐怖でどちらが愛だろうね

客席後方から撮られたZZ.Riders by Toshie Saeki

去る8月25日の夜
月に向かって叫ぶ者あり
月がそれに応えて落ちてきた

そのとき日月堂では”毎回燃え尽きバンド”が演奏していた。

動画も撮影された。

Can’t Help Fallin’ In Love – ZZ.Riders

Knockin’ On Heaven’s Door – ZZ.Riders

Mustang Sally – ZZ.Riders fea Kanako Fukuda

これが最後と思って、、、と毎回言いながら、80歳くらいまでやってるかもな。

写真と詩と 058


Yuki Nomura

「小さなプリンセス」

到着ゲートの前で待っていると
少し懐かしい顔がこちらに向けて駆けてくる
たったったった
僕に飛びつくと ぎゅっと抱きつく
やがてプリンセスは成長し 王子の胸に飛び込むだろう
マドリードに到着した僕は バルでナースと知り合う
彼女は自宅に招いてくれ フラメンコを踊る
宿の朝食で供されるカフェ・コン・レチェとビスケットに人生の明るい面を見る
病は突然の来訪者だ それも歓迎せざる
水と食料を少し買い込んで 抗生物質を飲み 三日三晩眠った
夢と現を行ったり来たり
夢に来訪者があった 嬉しかったので忘れることはない
プリンセスは美しく花開いていた
滑走路を見下ろす草地に僕を誘い 並んで歩きながら遠くを指差す
あそこに三本の木が見えるでしょ?
手前の大きな木の向こうの空に薄い虹がかかっているのよ
あなたには見えるかしら

今回の入院治療のこと

8月27日、正午前に病院入りし、採血・レントゲン・診察とこなして、入院した。
主治医との面談時に、あと何クールぐらい抗癌剤を投与するのかという話になり、今回を含めて2クールこなしたらCT検査をして評価を下すということになった。
退院後にも続けて服用するゼローダという薬が下痢を誘発するが、あまり酷く発現しない限り、少々のことは耐えて評価に望みたいと思っている。
翌日は一日治療だった。

6:00 採血 体重・血圧・体温・酸素濃度・脈拍の測定
8:45~9:15 CVポートを使って吐き気止め点滴(ブロイメンド・アロキシ)
9:15~9:45 アバスチン(分子標的治療薬)点滴
9:45~1145 オキサリプラチン(抗がん剤)点滴
11:45~12:15 生理食塩水点滴
12:45~13:45 電磁波温熱療法
夕食後から内服抗がん剤のゼローダを服用開始(2週間)

電磁波温熱療法(装置サーモトロンRF-8)のときに終盤で気分が悪くなって、50分の予定を42分で中断。
血圧が測定不能なほど低下した。
少しして計ったら、上が82くらいだった。
脱水が原因だろうと思う。
大量の汗をかくので、いつもは治療中に持参した水を少しは飲むんだが、今回は一度も飲まず。
ゼローダの影響で下痢が続いてて、治療中に体が固定されるので、途中で水を飲んだ刺激で漏れたら嫌だなと思ってね。
下痢によって体が脱水気味になっていたこともあるだろう。
車椅子で病室に帰って横になっていたら、血圧が安定してきた。
次回6クール目も同じ状況になることが予想されるし、最終クールなので、主治医と協議して電磁波温熱療法は外すことになった。
こんな状況だった。
やはりいろいろ起きるね。

(FBから転記)

再発から、途中で手足症候群の発現で延期はあったものの、3週間スパンの治療を5クールこなした。最近の腫瘍カーカー値は基準値内に収まっているので、やはり抗がん剤の効果があるということだろう。
あと1クールやったら、1ケ月ほど間を置いてCT検査を行い、画像診断で腫瘍が消えていたら、また寛解ということになり、あとは1ケ月スパンの経過観察になる。
なんとかそこまで行くつもり。

写真と詩と 057


Yuki Nomura

「そのとき」

穏やかな海面を二艘の船が往く
一艘は漁船で もう一艘は釣り船だ
ところどころが緑がかった美しい青が水平線まで広がっている
上空には雲がたなびき 爽やかな風がそよそよと吹く
平和な光景とは まさにこれじゃないかと私は思う
ようやく物事がうまく運び始めた
なぜなのか よくわからない
明け方の空に輝く月を見たからなのか
あの人の愚痴を聞いてあげたからなのか
ともかく人生が前に歩き始めた
海の向こうでは二つの国が一つになるとかならないとか
ジョーカーはクイーンを誘惑する
キングは決断を下さねばならない
それが彼の役目だから
休日の午後 海に来てよかった
明日からまた頑張ろう
そのとき
水平線の向こうに閃光が走り 海と空がオレンジ色に染まった

写真と詩と 056


Yuki Nomura

「人のため」

笹の葉が水滴を乗っけている
せっかく通りかかったのだから しばらく遊んでいけば?
降る雨に 笹はそう話しかけたのかもしれない
雨は丸まって 緑の葉の上でコロコロしている
小さな水滴も少し大きな水滴も 形は違えど同じ水だ
触れあえば一つになって転がっていく
人の心も そうならいいのに
いつも人のために いろいろやっている
なのになぜ自分は悪く言われるのか
そんな嘆きを聞いたことがある
人のためとは何だろう
便利さを与えることじゃなさそうだ
そもそも与えることなんて できやしない
人は人を見て勝手に学ぶんだ
そしてあらかじめ自分の中にある答えを再確認する
だから嘆く君よ
君は君で勝手に幸せであればいい
それが一番 人のためになる

写真と詩と 055


Yuki Nomura

「嫉妬」

ほとんどの人が何らかの嫉妬をする
対象は人だ
動物や植物にはしないだろう
恋愛関係の第三者に 才能に
経済的余裕に 地位に
容貌に 人気に
ふだんは穏やかな心の水面に嫉妬の小石が投げ込まれる
投げ込むのは自分自身だ
波紋はみるみる広がって心のかたちを変えていく
嫉妬は自己愛から生じる
他者への愛からではない
それを善悪で論じてもナンセンス
そういう心の状態があるだけさ
ただ お願いだから こう言ってほしい
わたしはわたしを愛しているから嫉妬する あなたでなく
なかなかに清々しいではないか

写真と詩と 054


Yuki Nomura

「林檎」

一口に林檎といっても こんなに種類がある
ふじ レッドデリシャス ゴールデンデリシャス
王林 紅玉 陸奥
国光 津軽 千秋
アルプス乙女 姫小町 世界一
印度 旭 ジョナゴールド
祝 フラワーオブケント シナノスイート
シナノゴール 秋映 ぐんま名月
陽光 紅の夢 茜
北上 金星 昂林
スターキング 北斗 黄王
シナノレッド 紅ロマン 星の金貨
トキ さんさ レッドゴールド
姫神 ハックナイン グラニースミス
ジョナサン カメオ ブレナムオレンジ
ジェイムスグリーブアップル ノビーラセット シナノリップ
宇宙に多種はあたりまえだが
多種の中の一種 一種の中のワン・アンド・オンリーなものはある
たとえば?
たとえば ジョン・レノンのシャウト!

写真と詩と 053


Yuki Nomura

「ネコ曰く」

なんでも やってみなくちゃわからない
体験を重ねると やらなくても推察できるようになる
ある程度はな
でも 推察は推察
やってみなくちゃ本当にはわからない
結果 うまくいくこともあるし ダメージを受けることも
それでも やったからこそ見える境地がある
自分で目標を決めて 精進し 達成したとき
おまえはまるで世界の王

写真と詩と 052


Yuki Nomura

「ありがとう」

ありがとうは有り難うとも書ける
有るのは難しい
なかなかないことだ
だから それが有ったときの嬉しさは格別だ
心底から発する気持ち故に
やたらと連発などできない
横浜で食事したリリは言った
あなたの給仕する人を労うありがとうは好きよ
どんなありがとうにぐっとくるか
それは人それぞれの好み
笑顔で言われるありがとうには なかなか勝てない
目の前にあるピンクの一輪
見つめていると聞こえた気がした
いやそれはこっちのセリフだよ
咲いてくれてありがとう

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