春分の夜の月
車から降りて夜空を見上げると、雲の切れ目を月が飛んでいた。満月まであと二日。人の一生を新月から次の新月までに例えると、おれの満月はいつなのか、あるいは、いつだったのか、そんなことを、ふと考えた。月の満ち欠けが必ず満月を経るように、誰にとっても一生のうちで輝くときはきっとあるのだろうと思う。月が頷く。
車から降りて夜空を見上げると、雲の切れ目を月が飛んでいた。満月まであと二日。人の一生を新月から次の新月までに例えると、おれの満月はいつなのか、あるいは、いつだったのか、そんなことを、ふと考えた。月の満ち欠けが必ず満月を経るように、誰にとっても一生のうちで輝くときはきっとあるのだろうと思う。月が頷く。