ひなかえる

摘花作業中に同僚が呼ぶので行ってみると、柿の木に作られた巣の中に、産まれたての雛鳥がいた。さっき卵から出てきたばかりのようにフニャフニャだ。嘴を開けて親鳥の帰りを待っている。「そっとしといてやるか」と同僚が言い、おれも頷く。親は子のために一生懸命だ。我欲のために子を殺すのは、人間ぐらいのものだろう。

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